バンコクは親切 〜シンガ・タイ旅行〜
ペンを借りたいのですが、とバンコクの空港で尋ねると、美人ではないが可愛らしい女性の係員はニコリ微笑んで貸してくれた。入国カードを記入するブースもあったが、備え付けのボールペンは全てインク切れ。空港の職員というのはだいたい無表情なものだから、女性の優しい返事には驚かされた。
街へ向かう。タイは地下鉄も警備が厳しくて、改札の前には制服姿の男性が立っていた。警備といっても簡単なものだが、それでもなんだか身構えてしまう。だが制服の男性は私のかばんの中を確認すると「シロム通り? それなら青色の2番線」と教えてくれた。なんだろう? やけに優しい。
初めて訪れる街だと方向と距離の感覚がつかめず、私は暑いなかを30分くらい迷い歩くことになった。宿につくともうぐったりとして、ちょっと横になったつもりが気づくと1時間ほど寝てしまっていた。目を覚ますとすぐ横に置いたはずのメガネがない。ヤバい。近視に乱視。私はけっこう目が悪い。
両手で壁を伝って階段を下り、宿の青年(写真)に助けを求めた。懐中電灯を持った青年はベッドの脇に落ちているのをすぐ見つけてくれたが、スキマが小さく手が入らない。すると今度は話を聞いた宿のおばさんが針金のハンガーを持ってきて、その場でぐにゃり曲げ、あっという間に拾い上げてくれた。
by photo-by-kohei
| 2012-07-21 03:25
| Thailand