カテゴリ:Spain( 12 )

イスラエルの青年


 私はその日、ポルトガルのポルトから、スペインのサラマンカへ向かおうとしていたのでした。

 ポルトとサラマンカ、この二都市を直接結ぶ路線はありません。ポルトからまず、スペインとの国境ギリギリにあるポリノまで向かう、そこで1時間ほど待ち、マドリッド行きの夜行列車に乗る——。事前に時刻表やウェブサイトで調べていた私は、そのような計画をたてていました。路線検索で出てくる駅だもの、安全だろう、とタカをくくっていたのでした。

 しかしながら、午後10時頃だったでしょうか、ポリノの駅におりたってみると、これが本当にさびれた駅なのです。待ち合い室は見当たらない。売店もない。トイレさえない。こんなところでこんな遅い時間帯、1時間も待たなくてはらないのか、と思うと、たいていのヒトは気が滅入ってしまいます。

 そんなとき、大きなかばんを抱えた白人の青年を見つけます。見るからにトラヴェラー。ジーンズをはいて、パーカーを羽織っていて。しかも若い。これは話しかけるしかない。1時間という時間は、こんな駅でひとりで待つには長すぎるのです。
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 イスラエル出身のその青年は、22歳、とのことでした。青年は、流暢な英語をしゃべりました。ヘブライ語もできるけれど、英語のほうが母語に近いとのこと。

 昨年まで軍隊に所属していたが、任務を終え、十月から大学に入学する、いまはそのあいだのギャップイヤーなのだ、と話してくれる青年。旅行は、3ヶ月の予定。まずはイタリアに行き、フランスをまわり、スペイン、ポルトガル。この夜行でマドリッドまで行き、さらにバルセロナから今度はアムステルダムをめざすのだ。青年は、自慢するかのように、そう語りました。

 「旅をしていると、時の経過がとても遅く感じられない?」
 私はたずねます。

 その通りだ、と、青年は答えます。
 「イェルサレムを出発したのが、もう何年も前のことのようだよ」

 青年はかばんから、ぼろぼろのビニール袋をとりだしました。うすい食パンに、チョコレートスプレッド。これが青年の夕食である、というわけです。



忙しくて中断していた沢木耕太郎『深夜特急』を再開.
インフルによる自宅待機って素晴らしいですね.

この本の悪いトコロは、自分のひとり旅の記憶が
次から次とよみがえってきて、なかなかページを
めくる手が進まないトコロだと思います.

これからも、たまにこういう思い出バナシを書いちゃうことが
あるかもしれません。あらかじめ謝っておきます、ごめんなさい.

2009.04.04
@O'Porrino, Spain
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realgraphicaさん主催の2009/12/12展、参加させていただきます!

OPENは明日の12時、CLOSEは21時。プリント販売は20時までとのことです。
私はOPENから1時間ほどと、18時以降に現地にいる予定です。

写真好きの方、イベント好きの方、是非いらっしゃって、おいしいお酒を飲みましょう。

by photo-by-kohei | 2009-12-11 11:50 | Spain

日曜日のすごしかた

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イベリア半島旅行、最後にたちよったバリャドリッドは、
公園でサッカーをしたり、ランニングをしたり、読書をしたり。
みなさん、のんびりしていらっしゃいました

イベリア半島旅行も、これで終わりとなりました
50mm/f1.8だけで頑張る、長い長い15日間でした



2009.04.05
@Valladolid, Spain
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by photo-by-kohei | 2009-05-03 01:06 | Spain

アスファルト

アルハンブラ宮殿では雨に降られてしまい、とても寒かったのです
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けれど、帰りぎわになってやっと天気も快方へ… そしてとてもきれいな夕日

「SALIDA」というのはスペイン語で出口という意味ならしいです
最後の最後までああ美しい! と思わされるアルハンブラ宮殿なのでした



2009.03.29
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感動した日の夕食。
by photo-by-kohei | 2009-04-24 02:15 | Spain

グラナダ陥落

アルハンブラ宮殿は、イスラム建築の真骨頂といわれます
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1492年、キリスト教はついに、イスラーム教をイベリア半島から駆逐
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今でこそ世界中が、キリスト教に支配されていますが
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そうではない時代もあったのかと

アルハンブラ宮殿では、そんなことを考えさせられたのでありました



2009.03.29
@Granada, Spain
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by photo-by-kohei | 2009-04-23 02:19 | Spain

アルハンブラ宮殿の…

まずは床に注目!
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タイルがひとつひとつ違う。さすが手が込んでいます


2009.03.29
@Granada, Spain
Nasrid Palace
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by photo-by-kohei | 2009-04-21 05:03 | Spain

クエンカの猫たち

巨大な断崖の上にある、中世の要塞都市、クエンカ
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小さな町ではあるけれど、だからこそ路地歩きが楽しい
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何よりも楽しいのは、やはり猫たちとの出会い
見慣れない東洋人にカメラを構えられ、彼らは嫌がってるのか、それとも
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そんなのはおかまい無し、そっちはそっちで勝手にやってくれ、とでも思ってるのか…



2009.03.28
@Cuenca, Spain
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by photo-by-kohei | 2009-04-20 06:52 | Spain

トレドの小さな食器店

かつては王国の首都として栄えたトレド
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イスラムの影響も受けたまちなみには、
イギリスとはまた違う風情があったのでした


2009.03.27
@Toledo, Spain
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おまけ。
by photo-by-kohei | 2009-04-19 05:25 | Spain

新鮮! といえば。

海外に来たらやっぱり市場をのぞいとかなくちゃ!
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スペインの市場の特徴は、とっても急な角度の陳列?
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いいなあ、こういうところで毎日お買い物してみたい!


2009.03.25
@Barcelona, Spain
Mercat de Sat Jusep
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けど実は一番うらやましいのは
by photo-by-kohei | 2009-04-18 08:12 | Spain

モデルニスモの真骨頂

引き続きガウディ建築を見学。前日に続いて訪れたのはカサ・ミラ
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室内から屋上まで、斬新なデザインに驚かされるのですが
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さすがこういうところを訪れる観光客だけあって
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このおじいさんのショッキング・ピンク! なリュックにも仰天したのでした



2009.03.25
@Barcelona, Spain
Casa Mila
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by photo-by-kohei | 2009-04-17 05:14 | Spain

50mmで何を切り取るか 〜サグラダ・ファミリア〜

19世紀中盤から20世紀はじめにかけて活躍した建築家、ガウディ。
サグラダ・ファミリアは、そのガウディの代表作ともいわれる教会です。
バルセロナに到着して、すぐこのサグラダ・ファミリアに向かいました
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広角レンズ無しに、この教会の特徴を写真におさめるには…
唸りながら考えるのもなかなか楽しい作業でありました
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彼の存命中には完成しなかったというこの教会、未だに建設は続いています
知識としてはそのことを知っていても、実際に工事の様子を目にすると
いやあほんとうに「建設中」なんだな、とびっくりしてしまいました
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それにしても、いやはや、全景をおさめられないというのがこんなに辛いとは…


2009.03.24
@Barcelona, Spain
Sagrada Familia
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by photo-by-kohei | 2009-04-16 00:38 | Spain


デジタル一眼初心者が、四苦八苦しながら写真を撮ります


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