二丁目のお祭り
世界でいちばん有名な「二丁目」のお祭りを見学してきた。みこしの担ぎ手のうち、半分くらいがこの界隈で暮らすひとたちだそうだ。なるほど確かにオネエ風のひともいる… と思えるのは先入観が強すぎるか。みこしはゆっくりゆっくり、ゲイバーやらアダルトショップらが立ち並ぶエリアを進んでいく。
街のあちこちに長テーブルが置かれ、食べ物や飲み物が提供される。これを「接待」という。支えるのが近所のひとたちの寄付だ。接待場所は町内会長の家のまえや、寄付の多かったスポンサーの家のまえが多いという。なかでも豪華だったのは信用金庫だ。社員総出でビールやつまみを振舞っていた。
界隈のバーやらスナックやらはこういった信用金庫からお金を借りるのだろう。信用金庫側も主要顧客の信頼を得ようと必死だ。浮世離れしたイメージのある「二丁目」だけれど、経済の動きというのは意外に人間くさい。周囲の毒々しさとはうらはらに、無邪気に目を輝かすこどもたちの姿も印象に残った。
by photo-by-kohei
| 2015-05-24 10:09
| 東京