袋づめ以外不可
インド人ってバカなんじゃないの! スーパーのレジは、そうも言いたくもなるコトのひとつだ。効率が悪すぎるのである。レジ台が4つあれば、少なくとも8人は店員が待機している。商品のバーコードを読み取るレジ打ち係と、会計済みの品を紙袋に詰めていく係は別なのである。まったくまどろっこしい。
ずいぶんと人件費かけてるなあ。最初はそう思っていたが違う。これがカースト制度なのである。観察していてわかった。レジ打ちをしている人はレジ打ち専門の階層に属している。紙袋に詰める人は詰める作業専門の階層に属している。紙袋に詰める係の人たちには、おそらく、レジ打ちは許されていない。
カーストとはインドの階級制度である。アーリア人という民族が3000年ほど前、インドに侵攻してきた。征服者として優位を保つため、先住民ドラヴィダ族との混血を防ぐ制度をつくった。はじめは「士農工商」的なシンプルなものだったが、次第に細分化。現在は職業別に数千もの階層が存在するという。
その土地の文化とか歴史とか、そういったものを否定するつもりはない、けど、ううむ、やはり効率が悪すぎる。レストランでも同じことが起きる。店先から席へ案内する人と、注文をとる人、会計を担当する人は別である。注文係が忙しいと、案内係がどんなにヒマそうにしていても永遠に料理を頼めない。
by photo-by-kohei
| 2012-11-26 03:03
| India