2010/12/11展のこと
はじめに取りかかったのは、壁の採寸作業でした。2ヶ月ほど前のことです。
会場は静かでした。私は主催者のフォトサイケデリコさんに助けられ、
少し緊張しながら採寸を始めました。メジャーに歪みはないか、計測に
間違いはないか。初めての作業に戸惑いながらも、なんとか作業を進めました。
採寸も一段落しバーでハイネケンを飲んでいると、スケートボードを持った青年が
店に入ってきました。レオ? ジャニス? 名前は忘れたけれど、ヨーロッパから
来た青年で、緑色の目をしていました。「12月にここで写真展を開くんだ、今日は壁の
サイズを測りにきたんだよ」。そんな会話を交わした記憶があります。そのときはまだ
この場所に2ヶ月後、365枚の写真が展示されるという実感はありませんでした。
私のカメラのメモリーに、写真展当日の写真はありません。当日は様々な出会いが
あり、夢中になって話していました。ふと気付くと、写真展は終っていました。
1211展は、多くの来場者に恵まれました。私も熱狂のなかで揉まれていました。
頭は疲れ、少しぼーっとするほどでした。このイベントに関わることができて
本当によかった。ただただ、そんなことを考えていました。
壁貼り作業に関して私の拙い進行を支えてくださった方々、また会場で笑顔を
見せてくださった方々、すべての方々に、心から感謝しています。人が集まると、
ものすごいエネルギーが生まれる。当たり前かもしれないけれど、これはとてつも
なく素晴らしいことなのではないか。そう考えさせられる経験になりました
by photo-by-kohei
| 2010-12-17 19:36
| 東京