再びホンネを語りましょう
「では、よく遊んでくるように」が、辞令の言葉らしいのです。
韓国のサムスン電子に努めるシンさん(35歳)に対する辞令の言葉です。よく働くように、とか、よく努力するように、ではありません。「よく遊んでくるように」なのです。コレはすごいことではないですか。と思ったらカラクリがありました。
シンさんが赴任を言い渡されたのは、アルゼンチンの首都ブエノスアイレス。この「地域専門家制度」は、長期的な見通しあってこその制度なのだそうです。将来を嘱望される若手を1年間、世界各地へ派遣する。派遣された社員は、現地の風習や文化にどっぷり浸かり、理解する。そうすることで、いつかまた駐在員として赴任したとき、おそらくは会社のためプラスになるだろうとのことなのです。
シンさんはこの制度を利用し、友人とアンデス山脈を馬で旅したそうです。なんともウラヤマしいですな。
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…というのは、景気のいいセカイのお話。日本に戻ってみると、今年度はどこも厳しいですよ、と誰もが言うワケです。特に新卒生の就職は厳しいですよ、なんて言うワケです。新聞を読んでいてもテレビを見ていても「氷河期再来!很好了!」なんてことばっかり言っていて気が滅入ってきてしまいます。
大学のゼミの忘年会が、そんななか昨日、ありました。
同じ教授の下で学んだ歴代の先輩方が、集まりました。「歴代の」とはいえ私の学部は新設の学部。いちばん上の世代でも社会人2年生ということで、だいぶフレッシュな会となりました。
けれど話してみると、みなさんとっても面白いわけですね。自分はイマこういう仕事やってるんだ、とか、せっかく新人でいろいろ覚えてきたばっかりなのにいきなり異動させられたんだ、とか、おれのトコ事業仕分けでやられちまった、とか。
で、やっぱり自分で稼いで自分で食ってる人たちってカッコいいですわなー、と思ったわけです。
12/12展の方々と話していても、同じことを感じました。みなさんがカッコよかったのは、自分のお金で趣味をやっているからっていうことが少なからずあるわけです。みなさん、私とは全く違う次元でカメラをやっているように思えました。だからそう、サムスンみたいな贅沢は言わないけれど、とにかく早く、職に就きたいワケです。自立したいワケです。
そうしたら、GRだって買えるようになります。
しつこいですか?
by photo-by-kohei
| 2009-12-20 19:52
| 東京