ロンドンのクリスマス、そして初もうでのこと
ロンドンのクリスマスは激しいらしいのです。
どれくらい激しいのかというと、ロンドン中の公共交通機関がぜーんぶ止まっちゃうくらいなのです。ロンドンのクリスマス体制は、イブの夜から始まります。地下鉄やバスの本数が、大幅に少なくなります。当日になっちゃえば、もっと激しくなります。もう、まったく走っていないのです。タクシーさえ見あたりません。
念のために書いておきますと、ロンドンというのはイギリスの首都である、とのことです。人口は約750万人。それに加え、観光客も世界中からやってきます。そんな街で、公共交通機関が全面ストップなのです。さすがキリスト教のお国柄、といったトコロでしょうか。
ただソレが、年末になると全く逆になるらしいのですね。大晦日の深夜から元旦まで、地下鉄やバスが無料で乗り放題になるらしいのです。公共交通機関は大盛況! 生粋のロンドンッ子は、それを利用してテムズ川の花火大会に出かけるのです。
上京して初めて迎えた年末のこと。私は、実家に帰ろうと夜行バスの出る東京駅へ向かいました。地下鉄東西線なんていうのを利用しちゃったりします。そんなとき、駅の構内にはり紙が。
大晦日から元日にかけての終夜運転のお知らせ
東京メトロでは、大みそかから元日にかけて終夜運転を実施いたします。終夜運転は、すべての区間(一部区間を除く)で運行いたします。大みそかから元日にかけては是非、東京メトロ線各線をご利用ください。
当たり前のように、こういうコトが書いてあるのですね。しばらく考えて、ああコレは初詣でのためなのかと気付く私。何故だかはわかりませんが、どこかうれしい気持ちになってしまいました。初詣でという普通のヒトビトの普通の習慣が、この無味乾燥・無機質・孤独な群衆的トーキョーにも息づいていることを知ったからです。
by photo-by-kohei
| 2009-12-18 09:48
| 東京