語る背中
祖父が生まれたのは、1931年、
世界中が経済恐慌で揺れに揺れていたときでした
父が生まれたのは、終戦から15年経ったころでした
池田勇人が首相となり、所得倍増計画を打ち出しました
私が生まれたのは、というと、昭和天皇の病態悪化で、
日本中に自粛ムードがただよっていた頃だといいます
ちょっと世代をさかのぼるだけでも、こんなに歴史は動いている——
そう考えると、なんだかとっても不思議な気持ちになります
* * *
御霊祭りの会場は、浴衣姿ではしゃいだり、
みこしに携帯カメラを向けたりするような、
若い世代の姿であふれていました
しかし一方で、そのにぎやかな境内を、
言葉少なに見つめる世代の姿もありました
激動の時代を生き抜いてきた彼らの世代は、
腰をまげて、喧騒のすこし外側から、
なにか感慨深げに、祭りを見つめていました
撮った写真、ブログにはあまり載せられませんが、
私はどうしても、そちらにカメラを向けてしまうのでした
by photo-by-kohei
| 2009-07-21 15:55
| 東京